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絶望の境に立ち、運命と闘う決意をした淡島朔也。
しかし、現実はさらなる過酷な運命を朔也に突きつけてくる。
「もしかして、噂を信じているんですか?」
「噂って……?」
「2年3組、4組の人間と関わった人は死んじゃうって……」
「どうして、あなただけあの事件で火傷しているの?」
次第に孤立していく朔也。そして、詩篇の背景に現れる60年前の戦争と、そこで暗躍していた一人の人物の名前……。
ナチスの魔術機関アーネンエルベに関わっていたとされるかの人物の書いた詩篇が、なぜ緋坂市の各所に置かれ、夏彦の遺骨に添えられていたのか?
詮索の魔手が朔也の心を乱し、闇に現れた黄泉帰った友の姿がさらなる絶望の闇にその心を突き堕としていく。傷つき憔悴していく朔也を気遣う八重と麟の中にも、小さな闇が芽生え、それは水に落とされた墨のように、ゆっくりと確実に広がり沈殿していく……。
そんな中で結ばれた二人の想い。それは、花火の様に一瞬輝いては消えてしまう儚いうたかたの想いとなるのか……。
謎の一端を知った朔也に差し向けられる枚銜の闇に潜んで近づいてくる凶悪なる牙。それを差し向けた者は何者なのか?
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