忌 譚〜緋水鏡綺譚〜
第1幕:絶望の境 深淵の空

絶望の境に立って見上げた深淵の空は、ただただ蒼く冷たく、現実を突きつけるだけだった……。
<あらすじ>
叔父が亡くなった。
その連絡を僕が受け取ったのは、叔父の家にこれからの生活用品を運ぶ引っ越しのトラックを見送った後だった。
両親を亡くした淡島朔也が、身元引き受け人となった叔父の元に転居する時、叔父である淡島拓朗が数日の内に腐乱するという怪死を遂げる。その受け継いだ遺産の額から、遺産目当ての殺人事件ではないかと警察に勘ぐられつつも、叔父の怪死の真相を追う朔也。その身の回りで蠢き始める影。
叔父に雇われる前の記憶を持たないメイドの麟。
朔也に助けを求める謎の少女、白石千里。
そして、恐怖に顔を引きつらせ、尋常ではない速度で腐敗し、最後には融解してしまった叔父の遺体。
学校で発見された屍体に残された詩篇が意味するものは何なのか?
多くの謎を引きつれて、惨劇の第一幕が今、開かれる。
|